増刊号 実戦 メディカル眼科治療アップデート
メディカル眼科治療 各論
Ⅳ 緑内障
トピックス
Preperimetric glaucoma—最近の考え方
東出 朋巳
1
1金沢大学附属病院眼科
pp.248-250
発行日 2019年10月30日
Published Date 2019/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213353
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Preperimetric glaucomaとは?
2018年1月に6年ぶりに改訂された緑内障診療ガイドライン第4版では,「前視野緑内障(preperimetric glaucoma:PPG)は,眼底検査において緑内障性視神経乳頭所見や網膜神経線維層(retinal nerve fiber layer:RNFL)欠損所見などの緑内障を示唆する異常がありながらも,通常の自動静的視野検査で視野欠損を認めない状態」と定義されている。
緑内障性視神経症(glaucomatous optic neuropathy:GON)では,網膜神経節細胞死がある程度進行するまで,通常の視野検査では異常は検出されない。光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT)の飛躍的な進歩により,PPG段階でのGONあるいはそれに類似した構造異常が容易に発見されるようになった。
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