第1特集 働く世代の健康管理と就業調整
就業制限の基準と判断
働く世代の就業上の配慮について考える
江口 尚
1
1産業医科大学 産業生態科学研究所 産業精神保健学
pp.1142-1144
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2025090015
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
働く世代の多くは産業医のいない中小企業や自営業で就業しており,体調不良や健診異常時には地域の診療所を受診する.そのため,プライマリ・ケア医にも「働く人を診る」視点,すなわち“産業医マインド”が求められる.
とくに感染症・身体疾患・精神疾患においては,「働けるかどうか」,「診断書に何をどう書くか」など,就業に関する判断が日常診療のなかで必要となることが多い.本稿では各疾患に対する基本的な就業配慮の考え方について述べる.

Copyright© 2025 NANZANDO Co.,Ltd. All Rights Reserved.