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就業規則と労働協約
菅谷 章
1
1厚生省病院管理研究所
pp.61-64
発行日 1963年9月1日
Published Date 1963/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202199
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はじめに
就業規則と労働協約は,一面労使相方の利害得失をもっとも集中的に表現したものであり,他方では労使関係の摩擦・紛争を解決・予防する最大の"カギ"であるともいえる。したがって人事管理をうまくおこなうか否かは,就業規則と労働協約の内容いかんにあるといっても過言ではない。後で述べるように,病院の多くは就業規則の作成を必要とする事業所であり,先年の病院のスト以来労働協約の締結化が進められつつある現在,病院の人事業務を担当するものは,ますます就業規則と労働協約について知る必要性を迫られてきている。そこで,この論文では,これらの就業規則と労働協約はどのようにして成立し,そしてわが国の労働法ではそれらに関してどのように規定しているか,それらの作成に必要な内容・手続きなど,管理者の知っておくべき問題について取扱うことにした。
はじめに就業規則の成立過程と,その法的に必要とする内容・作成の手続き,効力ならびに労働協約との関係について簡単に説明してみたい。
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