今月の主題 パーキンソン病とその周辺
続発性パーキンソニズム
薬剤性錐体外路症状
三浦 貞則
1
1北里大精神神経科
pp.197-199
発行日 1979年2月10日
Published Date 1979/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402215754
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はじめに
薬剤性錐体外路症状は抗精神病薬antipsychotics,major tranquilizersの治療の過程でかなり頻繁にみられるものである,症状はきわめて多彩であり,寡動・筋緊張亢進を主徴とするものだけではなく運動亢進症状をきたすものも含まれ,また最近では,薬剤中止後も持続する非可逆性の症状群も注目されるようになった.発症機序については不明な点が多いが,基底核のドーパミン(DA)受容体阻害を中心にした仮説が提出されている.
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