特集 「がん治療継続」サポートの柱になる
がん薬物療法の継続が困難になるさまざまなシーン
池末 裕明
1
1神戸市立医療センター中央市民病院 薬剤部
キーワード:
医療費
,
抗腫瘍剤
,
腫瘍
,
医療従事者-患者関係
,
服薬管理
,
服薬指導
,
服薬アドヒアランス
,
医薬品副作用と有害反応
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Health Expenditures
,
Neoplasms
,
Professional-Patient Relations
,
Drug-Related Side Effects and Adverse Reactions
,
Medication Adherence
,
Medication Therapy Management
pp.3326-3329
発行日 2021年11月5日
Published Date 2021/11/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2022030330
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<Key Points>◎がん薬物療法を継続していくために必要な要素には、治療効果と安全性の確保に加え心理的な要素、社会的な要素などさまざまな側面がある。◎患者自身が治療の目的や方針の意思決定に積極的に関わり、治療を継続していく上で、アドヒアランスは重要な意味をもつ。◎服薬アドヒアランスを低下させる要因として、患者と医療者の関係、治療に対する信頼性、副作用、医療費に関する問題、心理状態に関連した問題が指摘されている。◎治療開始後は患者の症状と支持療法薬の服薬状況を具体的に把握し、患者個々の状態や薬物治療における疑問点に応じたきめ細かな服薬指導により、治療継続を支援する。
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