Japanese
English
報告
夫のバースレビューに関する文献検討
Review of the Literature on Husbands' Birth Review
船越 泉美
1
,
佐々木 綾子
2
Izumi FUNAKOSHI
1
,
Ayako SASAKI
2
1元大阪医科大学大学院看護学研究科
2大阪医科大学看護学部
1Former graduate student at Osaka Medical College, Graduate School
2Osaka Medical College, Faculty of Nursing
キーワード:
夫
,
立ち会い出産
,
バースレビュー
Keyword:
夫
,
立ち会い出産
,
バースレビュー
pp.37-44
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7011200092
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要旨
目的
近年、日本において、夫立会い出産が増加の傾向にあり、看護ケアの必要性が高まっている。出産に立ち会った夫のバースレビューに関する先行研究を概観し、夫のバースレビューに関する現状と夫に対する看護ケアのあり方を明らかにすることを目的とした。
対象と方法
医学中央雑誌Web版を用い、(「夫」and「バースレビュー」)(「夫」and「出産」and「振り返り」)をキーワードとし、全年に発表された看護文献(会議録除く)を検索し、重複しているものを除いた(2018年3月14日検索)。その結果14件が該当した。文献タイトルおよび抄録または文献を読み、研究目的に合致する文献を8件抽出し、分析対象文献とした。
結論
1.夫のバースレビューの研究は、2004年以前には行われていなかった。2.夫へのバースレビューを行った質的研究が多かった。3.夫のバースレビューでは、妻と過ごす肯定的な時間、否定的な感情、医療者に対する気持ち、児の誕生に関する思い、今後の生活に関連する意欲が語られていた。4.夫への看護ケアとして求められるのは、妊娠期では必要な知識の提供や夫の意思、ニーズの確認。分娩期では、具体的な夫の行動に関するサポート、分娩の進行の説明、産褥期ではお産の振り返りを通して、状況の整理、肯定的な感情の強化、否定的な感情を肯定的に転換する援助である。5.夫に対するバースレビューの必要性は示唆されているが、効果的な方法は研究されていなかった。
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