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本学会誌の「投稿規程」が改定されました.老年看護学の発展のためには,さまざまな研究と実践の取り組みが必要であり,会員の皆さまの意欲的,挑戦的な論文投稿が期待されています.そして,その研究によって老年看護実践の質向上を図っていくことが必要です.実践の場は研究シーズの宝庫であり,研究成果を実践に役立てるという研究と実践の好循環が,学問の発展を生んでいくとともに,実践の質を高めていきます.すなわち,研究成果を実践に普及することが期待されます.
本学会では平成25年度から本格的に生涯学習支援研修を開始しました.本学会が蓄積してきた会員の知的財産を広く伝え,老年看護の実践の質向上に貢献するものです.平成25年度の研修では,基礎編研修では「高齢者のリハ看護─動きを手伝い,動きを引き出す─」「高齢者の痛み─慢性痛へのアセスメントとケア─」「高齢者の老性変化─呼吸・循環機能のアセスメントとケア─」「高齢者の老性変化─排尿・排便機能のアセスメントとケア─」「認知症高齢者の尊厳を守るケアとは」「高齢者の排便ケア─排便をめざすために─」「高齢者の睡眠ケア─夜間せん妄を予防する─」「高齢者の心身を捉える視点と評価方法」「高齢者の摂食・嚥下障害に対する看護支援」をテーマとし,高齢者の心身の特徴の理解を深めるとともに,生活機能の維持向上のためのケアに関する内容の講義でした.実践編研修は,「急性期病院における認知症ケア」「急性期病院におけるせん妄ケア」をテーマに,急性期病院で求められている切実な課題に応えた内容で行いました.これらの講師は,加齢による高齢者の特性に関する研究や,認知症ケア,せん妄ケアなどの研究をしている研究者の方々,そして老人専門看護師(CNS)の方々が担当されました.看護学ばかりでなく広くその分野の新しい研究データや自身の研究成果を講義内容に盛り込んでおり,研究に裏うちされたアセスメント方法やケア方法,そして具体的な実践例の紹介がありました.このような研究と実践が結びついた内容こそ,本学会ならではの研修であると思います(学会ホームページに各研修の報告を掲載いたしました.また,本誌p.123〜125に生涯学習支援委員会の活動報告をいたしました).
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