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日本老年看護学会設立20周年記念特集「未来への提言」 日本の認知症ケアの方向性と老年看護学の貢献
わが国における認知症ケアに関する政策 動向と日本老年看護学会に期待すること
Expect it of the Academy of Gerontological nursing and at the policy trend about the dementia care in Japan
勝又 浜子
1
Hamako Katsumata
1
1国立保健医療科学院
1National Institute of Public Health
pp.21-25
発行日 2015年6月30日
Published Date 2015/6/30
- 販売していません
- Abstract 文献概要
1.今後の介護保険を取り巻く状況
わが国における65歳以上の高齢者数は,2025年には3,657万人となり,2042年(3878万人)にはピークを迎えると予測されている.また,75歳以上高齢者の全人口に占める割合は増加しており,2055年には25%を超える見込みである.65歳以上の高齢者または75歳以上の後期高齢者が増加することにより,世帯主が65歳以上の単独の世帯や,夫婦のみの世帯が地域のなかに増加することが課題となっている.
もう1つの課題は,75歳以上の人口が都市部で急速に増加することである.埼玉県,千葉県,神奈川県,大阪府,愛知県,東京都では軒並み後期高齢者人口が増えている.とくに東京都は土地が高いので特別養護老人ホーム(以下,特養)の建設がむずかしく,空き家等を使って在宅サービスを推進しているが,これらへの対応が今後の課題となっている.
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