Japanese
English
資料
認知症高齢者の家族介護者に対する介入研究に関する文献検討
Literature Review of Interventions for Family Caregivers of the Elderly with Dementia
菅沼 真由美
1
,
新田 静江
1
Mayumi Suganuma
1
,
Shizue Nitta
1
1山梨大学大学院医学工学総合研究部
1Interdisciplinary Graduate School of Medicine and Engineering, University of Yamanashi
キーワード:
認知症
,
高齢者
,
家族介護者
,
介入
,
文献検討
,
dementia
,
elderly
,
family caregiver
,
intervention
,
literature review
Keyword:
認知症
,
高齢者
,
家族介護者
,
介入
,
文献検討
,
dementia
,
elderly
,
family caregiver
,
intervention
,
literature review
pp.74-82
発行日 2012年11月30日
Published Date 2012/11/30
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
抄録
認知症高齢者の家族介護者を対象とする介入研究から,現行のヘルスケアシステムにおいて実践可能な家族介護者支援プログラム構築への示唆を得ることを目的に,無作為割りつけされている研究を抽出し,文献レビューを実施した.対象者選定には認知症の診断や,認知機能テスト得点,認知症の行動心理症状(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia;以下,BPSD)の有無などが用いられ,単純・層化無作為法にて介入を割りつけた結果,要介護者のBPSDの低下,家族介護者のBPSDへの否定的反応や心理の軽減と肯定的心理の上昇がみられている.介入としてのグループ討議による家族介護者同士の直接的な交流は,介護状況の理解,感情の分かち合いや連帯を感ずる機会になるため,肯定的心理を上昇させるのに有用であることが示唆される.個別教育・情報提供による介入では,BPSDに合わせた対応を教育し,家族介護者が対処方法を実践できるような具体的な情報提供が求められる.コンピュータ・電話による介入では,長期的支援が可能となるが,対象者の機器操作能力や機器の確保などが課題と思われる.
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