Japanese
English
資料
一般病院におけるせん妄ケアシステムに関する実態と看護管理者と看護師のニーズ
The Characteristics of the Needs of Hospital Nurse Administrators and Nurses Involved in Delirium Care
鳥谷 めぐみ
1
,
長谷川 真澄
1
,
粟生田 友子
2
,
菅原 峰子
3
,
瀧 断子
1
Megumi Toriya
1
,
Masumi Hasegawa
1
,
Tomoko Aohda
2
,
Mineko Sugawara
3
,
Tatsuko Taki
1
1天使大学看護栄養学部看護学科
2国立障害者リハビリテーションセンター
3北里大学看護学部
1Department of Nursing, School of Nursing and Nutrition, Tenshi College
2National Rehabilitation Center for Persons with Disabilities
3School of Nursing, Kitasato University
キーワード:
高齢患者
,
せん妄ケア
,
一般病院
,
elderly patients
,
delirium care
,
hospital
Keyword:
高齢患者
,
せん妄ケア
,
一般病院
,
elderly patients
,
delirium care
,
hospital
pp.66-73
発行日 2012年11月30日
Published Date 2012/11/30
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
抄録
本研究の目的は,一般病院の看護管理者と看護師を対象にせん妄ケア経験,せん妄ケアシステムの実態とそのニーズを明らかにし,せん妄ケアシステム開発の示唆を得ることである.北海道および新潟県内の一般病床100床以上の病院の看護管理者64人,看護師591人を対象に質問紙調査を実施した.
せん妄ケアシステムに満足していると回答した看護管理者は1.6%,看護師7.6%で,せん妄アセスメントツールを活用している看護師は,活用していない看護師よりせん妄ケアシステムへの満足感が高い傾向がみられた(p<.001).看護管理者と看護師のせん妄ケアシステムに関するニーズの比較では,看護管理者は「せん妄アセスメントツールの導入」(p<.01),「院内・院外研修」「事例検討会の開催」(p<.001)が必要と回答した割合が高く,看護師は「精神科医の充実」「専門看護師の導入」が必要と回答した割合が高かった(p<.01).以上より,せん妄ケアシステム開発には,看護師のアセスメント能力が向上する教育,せん妄への対応を相談できる人的資源,ケア効果が評価できるツールの導入などの物的資源が必要と考えられた.
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