資料
介護老人保健施設入所時と2か月後における家族介護者の生活状況と精神的健康度
横内 理乃
1
,
新田 静江
2
Rino Yokouchi
1
,
Shizue Nitta
2
1山梨大学大学院医学工学総合教育部
2山梨大学大学院医学工学総合研究部
1Interdisciplinary Graduate School of Medicine and Engineering, University of Yamanashi
2Interdisciplinary Graduate School of Medicine and Engineering, University of Yamanashi
キーワード:
介護老人保健施設
,
家族介護者
,
生活状況
,
精神的健康度
,
geriatric health service facility
,
family caregiver
,
life condition
,
psychological health status
Keyword:
介護老人保健施設
,
家族介護者
,
生活状況
,
精神的健康度
,
geriatric health service facility
,
family caregiver
,
life condition
,
psychological health status
pp.80-85
発行日 2012年3月31日
Published Date 2012/3/31
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- 文献概要
- 参考文献
抄録
本研究は,家族介護者にみられる高齢者施設入所時と入所2か月後における生活状況と精神的健康度の変化を明らかにすることを目的に,介護老人保健施設10か所の入所者21人の家族介護者20人を対象に入所時と入所2か月後に面接調査した.その結果,入所時の介護負担感尺度得点は認知症あり,入所期間の設定なし,および家族の協力不十分で高く,精神健康度得点は,入所目的が介護負担の軽減で高かった.入所時と入所2か月後の比較では,家族介護者の自分のための時間が2.8±2.0から5.6±4.9時間(p<0.05),睡眠時間が6.1±1.5から6.7±1.1時間(p<0.01)に増加し,精神健康度は6.0±3.5から2.1±2.4点(p<0.001)と有意な減少がみられた.本結果から,入所時の家族介護者の生活状況と精神健康状態は不良である場合が多く,入所後に改善する過程を理解して支援する必要性が示唆された.
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