Japanese
English
資料
ソフト食の導入が施設入居高齢者の栄養面,摂食・嚥下機能面に及ぼす影響
Effects of the Introduction of Soft Food on the Nutrition, Food Intake and Swallowing Ability of Elderly Residents of a Nursing Care Home
八巻 法子
1
,
白坂 誉子
2
,
佐藤 三佳子
1
,
市村 久美子
2
Noriko Yamaki
1
,
Takako Shirasaka
2
,
Mikako Sato
1
,
Kumiko Ichimura
2
1日本ハム株式会社中央研究所
2茨城県立医療大学保健医療学部看護学科
1Research and Development Center, Nippon Meat Packers, Inc
2Department of Nursing, Ibaraki Prefectural University of Health Sciences
キーワード:
高齢者
,
食物形態
,
生活
,
栄養
,
摂食・嚥下機能
,
elderly
,
food form
,
life
,
nutrition
,
eating and swallowing functions
Keyword:
高齢者
,
食物形態
,
生活
,
栄養
,
摂食・嚥下機能
,
elderly
,
food form
,
life
,
nutrition
,
eating and swallowing functions
pp.83-90
発行日 2012年11月30日
Published Date 2012/11/30
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
抄録
本研究の目的は,食形態をきざみ食やミキサー食から,ソフト食に置き換えることで,栄養面,摂食・嚥下機能面に及ぼす影響を明らかにすることである.
介護付き有料老人ホームに入居している13人(男性6人,女性7人,平均年齢82.9±10.7歳)を対象に,2か月間ソフト食を摂取してもらい各機能の変化を経時的に観察した.
栄養面において,体重はソフト食の摂取前日(day 0)または0週(day 1)と8週(day 58)の値を比較して,有意な体重増加が認められた(p=0.006).
摂食・嚥下機能面では,嚥下機能自体に著明な変化は生じなかったが咀嚼運動を引き出すことに効果があり,食物認知の向上や飲み込みやすさにつながることが示唆された.
以上のことから,食形態の工夫は,高齢者の栄養面,摂食・嚥下機能面を高める要素のひとつであることが示唆された.
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