Japanese
English
日本老年看護学会第17回学術集会特集Ⅰ 特別講演
当事者科学と市民科学─これからの看護と統合科学の関係
Involved-person-constructed Science and Civic Science:Their Relationships with Forthcoming Nursing and Integrative Science
古在 豊樹
1
Toyoki Kozai
1
1特定非営利活動法人植物工場研究会
1Japan Plant Factory Association
pp.12-17
発行日 2012年11月30日
Published Date 2012/11/30
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
1.はじめに
社会の高齢化が進むに伴い,老年看護学の重要性は増すばかりである.また,老年看護学は,ケア(care)学,介護学,福祉学などとの関係を深めている.他方では,近年,職業専門家による科学(専門家科学)に対して,当事者科学・市民科学の重要性が増している.
本稿では,まず,専門家科学と当事者科学・市民科学,看護学と患者学,および当事者科学と市民科学,市民活動と市民科学の相違について述べる.次いで,ケアする側とケアされる側の関係,ケアの対象としての「いのち」と「こころ」について述べる.最後に,今後の看護学の発展方向と課題として,専門家科学と当事者科学・市民科学の統合および専門家科学と持続性科学の統合に関して述べる.なお,本稿は問題の所在とその解決方向のひとつを提起する目的で書かれたエッセイ的論考である.
Copyright © 2012, Japan Academy of Gerontological Nursing All rights reserved.