焦点
当院の継続教育—時代のニーズに対応した看護サービスを提供できる教育プログラムへの取り組み
岩坂 信子
1
Nobuko Iwasaka
1
1西円山病院
pp.26-34
発行日 1998年11月15日
Published Date 1998/11/15
- 販売していません
- 文献概要
- 参考文献
はじめに
日常の看護場面で,スタッフが行動する影響因子として,看護管理者の姿勢が大きいと自覚している.一例をあげると,安易な抑制やオムツ使用場面での対応が一変することを筆者らは体験してきている.これは看護婦の感性や生き方が,現場の看護にさらけ出されるものであると実感していた.
当院は以前から,看護管理者の教育の重要性を認識していたが,人材確保の困難さをはじめとした諸事情で,したくても思うように教育できない時期があった.
国の政策として,保健医療福祉のケアシステムが動いている現在,高齢者が自分らしく生きる風土を育てるには,実践場面を大切にした教育的なかかわりが重要であると認識している.
ケアシステムが形成されていく過程に身をおいている者として,この変化に対応し,時代のニーズに答えるべき看護婦を育成するシステムが必要と考え,看護の質を保障する人材育成を目指した当院看護部の考えと,教育プログラムを本稿で報告する.
Copyright © 1998, Japan Academy of Gerontological Nursing All rights reserved.