特集 快適で安全な周産期の麻酔のために
各論:各施設の取り組み(無痛分娩の啓発と運用,周産期麻酔科外来)
当院の取り組み(研修・教育機関)
村越 毅
1
MURAKOSHI Takeshi
1
1聖隷浜松病総合周産期母子医療センター
pp.1346-1349
発行日 2025年11月10日
Published Date 2025/11/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002358
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はじめに
産痛緩和の一つの手段として硬膜外麻酔(鎮痛)を用いたいわゆる無痛分娩(labor analgesia)が急速に普及してきている。厚生労働省による2023年医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概要によると,病院では分娩数の13.2%,診療所では14.6%の妊婦が無痛分娩で出産しており,日本全体では13.8%で無痛分娩が行われている1)。2008年の調査では2.8%,2015年では5.3%であったことを考えると,普及速度は急速であり今後ますます増加することが考えられる。

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