当院の取り組み（一次施設）

はじめに

　周産期医療において，妊産婦の安全性と満足度を両立させることは重要な課題である^1,2）。特に硬膜外麻酔分娩を含む周産期麻酔は，出産時の疼痛緩和に大きな役割を果たし，出産体験の質を向上させる。当院では開院以来14年間，患者の希望に応じて周産期麻酔を提供してきた。地域に根差した有床診療所において周産期麻酔を提供するには，適切なトレーニングを受けた産婦人科医と助産師・看護師の協働により，安全で快適な麻酔管理を維持しなければならない。さらに院内薬剤師による適切な麻薬管理が重要であると考える。