Japanese
English
総説
心理学研究の視点
Some Viewpoints of Psychological Research on the Human Mind and Behaviors
小笠原 昭彦
1
Akihiko OGASAWARA
1
1名古屋市立大学看護学部
1Nagoya City University School of Nursing
キーワード:
構成概念としての心
,
心理学研究のパラダイム
,
心理測定
,
心理学研究のタイプ
,
臨床場面における実践研究
,
Mind as a Construct
,
Paradigm of Psychological Research
,
Psychometrics
,
Various Type of Psychological Research
,
Action Research in Clinical Settings
Keyword:
構成概念としての心
,
心理学研究のパラダイム
,
心理測定
,
心理学研究のタイプ
,
臨床場面における実践研究
,
Mind as a Construct
,
Paradigm of Psychological Research
,
Psychometrics
,
Various Type of Psychological Research
,
Action Research in Clinical Settings
pp.1-10
発行日 2006年6月30日
Published Date 2006/6/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7009200254
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1.はじめに
看護学の分野においては、人間の心理・行動について、心理学の方法を用いた研究が多くみられる。看護学・心理学が、ともに人間を対象とした科学であるという点を考慮すれば、それぞれの分野で積み重ねられてきた知見や理論をただ単に知ったり、利用し合ったりするということ以上に、相互のより深い研究的な交流を図ることが、今後の両分野の発展につながるものと考えられる。
そこで、本稿では、心理学研究者の立場から、看護医療分野における心理学的な研究のパラダイムや方法論のより深い理解に資することを目的として、それらに関するいくつかのトピックスを取り上げて紹介することとしたい。これによって、心理学研究のパラダイムや方法論それ自体だけではなく、それらの背景にある考え方についても理解を深めていただければ幸いである。
なお、本稿では、心理学研究について体系的に、あるいは具体的に論じるものではないことを、あらかじめお断りしておく。心理学の方法論についての体系的考察については、引用文献に示したものや、吉田(2006)1)などを参照されたい。また、具体的な研究技法などについては、近年、「心理学研究の技法」「心理学マニュアル」と題したシリーズが数多く出版されているので、それらを参考にされたい。
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