Japanese
English
研究報告
子どもの年齢別にみた母親の育児ストレス状況とストレス関連要因の検討—父親との比較に焦点をあてて
Actual Situation of Mother's Child-rearing Stress and Stress-related Factors by Child's Age Bracket : Focusing on the Comparison with Father's Child-rearing Stress and Stress-related Factors
北村 眞弓
1
,
土屋 直美
2
,
細井 志乃ぶ
3
Mayumi KITAMURA
1
,
Naomi TSUCHIYA
2
,
Shinobu HOSOI
3
1藤田保健衛生大学衛生学部衛生看護学科
2豊田市役所
3元知多保健所
1The Department of Nursing at Fujita Health University School of Health Sciences
2Toyota City Office
3Formerly Chita Public Health Center
キーワード:
育児ストレス
,
ストレス要因
,
乳幼児健康診査
,
child-rearing stress
,
stress-related factor
,
infant medical checkup
Keyword:
育児ストレス
,
ストレス要因
,
乳幼児健康診査
,
child-rearing stress
,
stress-related factor
,
infant medical checkup
pp.11-20
発行日 2006年6月30日
Published Date 2006/6/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7009200255
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要旨
養育者の育児ストレス状況とその要因を明らかにして健診時の相談指導に生かすことを目的に調査研究を行った。対象は、4か月児健診・1歳6か月児健診・3歳児健診受診児の父母であり、事前にアンケートを郵送し健診時に回収した。調査内容は養育状況・育児で困っている事・普段の気持ち・家庭内で困っている事とした。分析対象者は、266組の母親と父親である。その結果、3歳児の母親は、4か月児母親、1歳6か月児母親より育児イライラ感が高い。3歳児の母親のほとんどが養育上何らかのことで困っていたが、3歳児父親は困っている割合が低かった。育児ストレスの高い父母は、「妊娠中・出産時の思い」「愛情を受けて育った実感」においてネガティブな感情が高い。育児ストレスの高い母親は、子どもが良いことをした時抱きしめることが少ない。健診時に、保健師は母親のストレス状況を把握し、ストレスが高い場合子どもの成長に伴う困り事と家庭内要因を母親とともに考え支援する必要がある。
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