第2回日本看護医療学会学術集会 シンポジウム
リハビリテーション看護(看護職の立場から)
川北 美奈子
1
1藤田保健衛生大学七栗サナトリウムリハビリテーション科病棟
キーワード:
障害高齢者の退院・在宅への影響要因
,
介護能力
Keyword:
障害高齢者の退院・在宅への影響要因
,
介護能力
pp.65-66
発行日 2000年12月25日
Published Date 2000/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7009200157
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はじめに
わが国は、21世紀を目前にひかえ4人に1人が高齢者となり、75歳以上の後期高齢者が7人に1人という「超高齢者社会の到来」という、世界に例を見ないスピードで高齢化が進行している。我々リハビリテーション科病棟においても介護を要する高齢者が増加し、障害をもった高齢者の「ADL自立支援」と「QOLへの取り組み」は看護最大の目標である。
高齢者は加齢に伴う機能低下が存在し、種々の疾患の罹患率も高い。例えば脳血管障害においては機能障害を残し、それに伴う能力低下により要介護状態になりやすい。また在宅においては、介護者や環境面の影響があり介護度がより重度になりやすい。ことに介護者も高齢者であるという現実もある。
そこで、我々病棟看護婦は、高齢者の能力低下においては心身機能の維持向上のみならず、介護者、家族にとって望ましい状態で退院するためにはどのような援助が必要か、あるいは退院が可能であるかという視点で看護を行う事が重要である。
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