介護保険ここがおかしい
訪問リハビリテーションの立場から
宮田 昌司
1
,
長尾 哲男
2
1桜新町リハビリテーションクリニック
2長崎大学医療短期大学部作業療法学科
pp.377-379
発行日 2001年4月10日
Published Date 2001/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109473
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介護保険施行からちょうど1年が経過した.筆者は診療所(訪問看護ステーション併設)に勤務し,業務の半分を在宅訪問に充てている.本稿では訪問リハビリテーション(以下,訪問リハ)に焦点をあて,いくつかの疑問とこれに対する小意見を述べる.
介護保険下で「訪問リハ」というと,病院・診療所等の医療機関から作業療法士(以下,OT),理学療法士(以下,PT)が訪問した場合のみをいい,訪問看護ステーションからのOT,PTの訪問は「訪問看護」に含まれているという事実をご存知だろうか.なぜ,後者も「訪問リハ」と称さないのか,単なる保険事務処理上の問題なのだろうか,理解に苦しむ.この点について昨年4月の介護保険導入後しばらく混乱をきたした.ケアマネジャーヘ説明しても「なぜ『訪問リハ』なのに『訪問看護』なのですか」という禅問答のような質問が繰り返されたこともある.
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