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追悼
日本災害看護学会 理事 三澤寿美先生を偲んで
In memory of Sumi Misawa, a trustee, Japan Society of Disaster Nursing
酒井 明子
1
Akiko Sakai
1
1福井大学医学部看護学科
pp.3-4
発行日 2021年5月31日
Published Date 2021/5/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200555
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日本災害看護学会理事の三澤寿美先生(東北福祉大学健康科学部教授)は、2021年1月13日5時56分ご逝去されました。一昨年、がんの宣告を受け、辛抱強く治療を継続しておられましたが、本年1月6日状態が急変し救急搬送されました。昨年は入退院を繰り返しながらも体調をコントロールし、大学の仕事や講演会や執筆活動を精力的に行っておりました。しかし、昨年末ごろ高熱や全身倦怠感も強くなり、休みながら1日3通のメールをやっと打つという状態になりました。仕事への責任感は人一倍強く、体調がよくなくてもリモート会議には出席し、事前に「会議中は画面を消していますが参加します」と連絡があり、会議終了後に意見を述べて下さることがあり、頭の下がる思いでした。
三澤先生は、日本災害看護学会の評議員・代議員として14年間学会活動にご尽力されました。その間、ネットワーク委員会、編集委員会、災害看護教育活動委員会の委員、そして、先遣隊の一員として被災地支援を継続してこられました。今期は理事に就任され、ネットワーク活動委員会委員長として、ネットワーク委員会・調査調整部活動、先遣隊派遣調整の役割を果たされました。理事就任直後の9月に台風15号・台風19号が発生しましたので、先遣隊に活動の可能性について確認後、派遣場所を調整し、活動状況や活動記録を確認しながらホームページへの掲載など、連日夜遅くまで丁寧に責任をもった活動をされました。昨年は令和2年7月豪雨が発生し、コロナ禍の災害発生という刻々と変化する状況に対して、被災者が取り残されないように願いながらも派遣することに悩んでおりました。一貫した現場主義を貫き信念をもった思考と実践でした。
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