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巻頭言
コロナ禍における学会認証「まちの減災ナース指導者」養成立ち上げの意味と研修方法・持続的な課題
Launch of training for “Leader Nurse for Disaster Risk Reduction at the Home Community” certified by the Japan Society Disaster Nursing with Covid-19: From the point of view of the significance and training method, sustainable issues
小原 真理子
1
Mariko Ohara
1
1日本災害看護学会理事「まちの減災ナース指導者」養成研修担当
pp.1-2
発行日 2021年5月31日
Published Date 2021/5/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200554
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「まちの減災ナース指導者」養成に取り組む背景には、災害看護の静穏期における地域減災の役割から発想した。これまで自然災害が発生した際に、被災地外等より被災地に出向き、迅速な医療支援(DMAT、JMAT等)、精神保健支援(DPAT等)、健康・生活支援(看護協会の災害支援ナースやボランティアナース等)、公衆衛生支援(DHEAT)、リハビリ支援(JRAT等)、栄養・食生活支援(JDA-DAT)といった様々な特徴をもつ人材が育成されてきたが、看護者自身の生活圏内において減災活動が可能な人材が不足しているという起点がある。近年の災害多発状況に各地域に減災ナースが存在することで、自主防災組織や市区町村役所と連携し、要配慮者等の保健・福祉分野に対応できると考える。
養成研修のねらいは、災害が多発する今日、住民と共に地域特性を考慮した自助・共助・公助を支え、看護専門職として持つ知識と技術を基に、「実践」的な減災活動を発揮できる「まちの減災ナース」を育成する指導者養成である。そして指導者によって育成された「まちの減災ナース」と共に、さらに市町村行政の防災担当者や自主防災組織等に取り組む地域住民とともに、地域住民の健康と生活を守るための取り組みである。
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