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緊急レポート:COVID-19災害プロジェクト
COVID-19から見たこれからの避難・避難所の在り方
Future evacuation and shelter from the perspective of COVID-19
酒井 彰久
1,2
,
窪田 直美
1,3
,
河原 宣子
1,4
,
立垣 祐子
1,5
,
太田 晴美
1,6
,
宇田 優子
1,7
,
三澤 寿美
1,8
Akihisa Sakai
1,2
,
Naomi Kubota
1,3
,
Noriko Kawahara
1,4
,
Yuko Tategaki
1,5
,
Harumi Ota
1,6
,
Yuko Uda
1,7
,
Sumi Misawa
1,8
1日本災害看護学会ネットワーク活動委員会
2福井大学
3公立丹南病院
4京都橘大学
5神戸常盤大学
6東北文化学園大学
7新潟医療福祉大学
8東北福祉大学
キーワード:
COVID-19
,
避難
,
避難所
,
evacuation
,
shelter
Keyword:
COVID-19
,
避難
,
避難所
,
evacuation
,
shelter
pp.104-107
発行日 2020年12月31日
Published Date 2020/12/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200544
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- Abstract 文献概要
Ⅰ.はじめに
このたびのCOVID-19におきまして、保健・医療・福祉をはじめ社会インフラ等、国民の生活を支えてくださる皆様に深く畏敬の念を表し、厚く御礼申し上げます。
日本で感染が確認されて以降、日本災害看護学会ネットワーク活動委員会では、COVID-19対策を踏まえた災害時の避難のあり方について検討してきました。WHOや官公庁、各関連学会からの情報、日本災害看護学会のこれまで培ってきた知見等をもとに検討を行い、「COVID-19対策を踏まえた避難のあり方について」として日本災害看護学会のHP上に掲載いたしました。5月30日にVer. 1として避難の備えと指定避難所の感染対策について記載し、8月7日にVer. 2として指定避難所以外の避難、要配慮者・避難行動要支援者への避難について追記いたしました。
現在の日本では、地震のみならず風水害が毎年のように発生し、今後も災害の激甚化が予測されます。7月4日には、「令和2年7月豪雨」が発生し、九州地方を中心に甚大な被害となりました。COVID-19の感染が確認されてから、初めて受けた災害であり、各自治体では避難・避難所の対応に難渋しながら取り組まれておりました。これまでの災害と比べますと、外部支援が得られにくい、もしくは受け入れにくい状況であり、COVID-19の災害対応について多くの課題を検討していかなければなりません。来る次の災害に備えて、また新たな感染症の発生に備えていくためにも、これまでの避難・避難所の課題、令和2年7月豪雨の現状をふまえ、これからの避難・避難所の在り方について述べていきます。
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