Japanese
English
【報告】
有珠山噴火による避難を経験して学んだこと
Learnings Through Evacuation Process by the Eruption Volcano of Mt Usuzan
岩村 光子
1
Mitsuko Iwamura
1
1北海道社会事業協会 洞爺協会診療所
キーワード:
有珠山噴火
,
避難
,
学び
,
the eruption volcano of mt usuzann
,
evacuation
,
learning
Keyword:
有珠山噴火
,
避難
,
学び
,
the eruption volcano of mt usuzann
,
evacuation
,
learning
pp.74-81
発行日 2002年5月30日
Published Date 2002/5/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200354
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Ⅰ.はじめに
当院は北海道の南、札幌より南西に約100kmに位置し、支笏洞爺国立公園のなかにある。洞爺湖は我が国を代表する火山陥没湖(カルデラ湖)で、当院は、その湖畔にあり、有珠山の麓でもある。この当院が昭和18年と昭和52年、平成12年と57年の時間を経て有珠山の噴火を3回経験した。筆者は平成12年1月に着任し3ヶ月を過ぎ、新年度に向けた看護体制を準備していた。筆者は平成5年の南西沖地震の被災地の奥尻島に救護班として携わり救護する側としての教育を受けてきた。しかし、今回の噴火で被災者として、かつ入院患者様281名と共に避難することになった。今回の経験を通して多くの組織そして個人の方達よりの多大の援助、励ましを頂いた。その中で多くの学びと反省そして課題が明らかとなった。今後もこの自然災害と共存していくために、そして近隣で予想されている自然災害に向け、又将来同様の災害を経験せざるを得ない地理的条件の中で災害に向けてどうあるべきか、その資料となればと思い報告することとした。
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