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巻頭言
災害看護専門看護師誕生の経緯
Development of Certified Nurse Specialist in Disaster Nursing, Japan
山本 あい子
1
Aiko Yamamoto
1
1日本看護系大学協議会高度実践看護師教育課程
pp.1-2
発行日 2018年5月31日
Published Date 2018/5/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200482
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昨年2017年12月に、8名の災害看護専門看護師(CNS)が誕生した。日本赤十字看護大学修士課程、福井大学大学院医学系研究科修士課程(看護学専攻)、日本赤十字広島看護大学看護学研究科、兵庫県立大学看護学研究科の各修了生である。CNSは、「複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、特定の専門看護分野の知識・技術を深めた専門看護師を社会に送り出すことにより、保健医療福祉の発展に貢献し併せて看護学の向上をはかることを目的」としている(公益社団法人日本看護協会http://nintei.nurse.or.jp/nursing/qualification/cns)。
CNS制度の発展経緯を概観すると(日本看護協会資格認定制度の経緯より)、1987年に専門看護婦(士)の必要性が認識され、制度設立に向けて検討が開始された。1996年には、日本看護系大学協議会(JANPU)がCNS教育課程の分野特定と教育課程の認定を(後に、分野特定はJNAが担当に変更)、個人認定は日本看護協会(JNA)が行う連携体制が確立された。1998年からJANPUによるCNS教育課程の認定が開始され、2018年4月現在、がん看護・精神看護・地域看護・災害看護等、13分野にわたるCNS教育課程が認定されている。これが全体的な流れの概要であるが、災害看護専門看護師に関連した動向は次のようになる。
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