Japanese
English
【報告】
中国における災害予防と救援システムを基盤にした災害看護の現状と課題
The Status Quo and Challenges of Disaster Nursing based on Disaster Prevention and Relief Systems in China
呉 小玉
1,2
Wu Xiaoyu
1,2
1兵庫県立看護大学大学院博士後期課程
2元中国桃源県人民医院看護部
キーワード:
災害看護
,
現状と課題
,
中国
,
Disaster Nursing
,
Status Quo and Challenges
,
in China
Keyword:
災害看護
,
現状と課題
,
中国
,
Disaster Nursing
,
Status Quo and Challenges
,
in China
pp.31-38
発行日 2005年3月30日
Published Date 2005/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200247
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はじめに
中国は、人口が多く、広大な発展途上国である。国の面積が広い上に、地理的状況が複雑で、気候の変化が激しい。それによる洪水、干ばつ、地震、凍害、土石流、砂嵐、地すべりのような自然災害がしばしば起こる。
中国は、自然災害発生の特徴によって、3種類の地域に分けられている。まず、西部にある7省・自治区では、主に干ばつ・地震が多発し、土石流、地すべりなども時々起こっている。次に、中部、東北、華北、西南にある16省・自治区では、主な災害は洪水。干ばつ、地震、凍害などである。3つ目は、東部海岸沿線にある8省や自治区では、主な災害は、洪水、干ばつ、台風、大嵐などである。それらの災害が国の発展や社会の安定などに直接に関係し、国民の生活・心理・健康に大きな影響を与えてきた。従って、災害の発生に伴う国民の救急医療や看護ニーズが大きく、災害の各段階に関連する健康問題に対応できる看護職としての役割も問われていると考える。ここで、「中国における災害の予防と救援システムを基盤にした災害看護の現状と課題」について述べる。
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