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資料
女性がんサバイバーの妊孕性支援に関する看護系大学生の思い
Thoughts of a University Nursing Student on Fertility Support for Female Cancer Survivors
那須 明美
1
,
松本 啓子
2
Akemi Nasu
1
,
Keiko Matsumoto
2
1山陽学園大学看護学部看護学科
2香川大学医学部看護学科
1Sanyo Gakuen University, Faculty of Nursing, Department of Nursing
キーワード:
女性がんサバイバー
,
妊孕性支援
,
看護基礎教育
,
female cancer survivors
,
fertility support
,
basic nursing education
Keyword:
女性がんサバイバー
,
妊孕性支援
,
看護基礎教育
,
female cancer survivors
,
fertility support
,
basic nursing education
pp.98-103
発行日 2023年12月31日
Published Date 2023/12/31
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
I.緒言
近年,がん・生殖医療の進捗により,思春期および若年成人(Adolescent&Young Adult:AYA)世代を中心とした妊娠可能な年齢にある女性がんサバイバーの妊孕性喪失への対策として,妊孕性温存療法が普及してきている1)2).2018年に,地域がん診療連携拠点病院の指定要件に院内または地域の当該診療科への妊孕性温存に関する情報提供や診療連携体制の整備が盛り込まれ3),妊孕性支援の充足が課題とされる.しかし,橋爪らは,妊孕性温存について知っている看護師は44.5%であり,20歳代の看護師では27.9%と少なく,看護基礎教育での女性がんサバイバーの妊孕性支援に関する教育の必要性を指摘している4).知識不足は妊孕性支援の障壁となり,看護師は妊孕性支援に多くの困難さを感じている現状がある5)〜10).看護師の女性がんサバイバーの妊孕性支援能力が向上し,困難さが解決されるためには,まず,看護基礎教育での妊孕性に関する教育が重要となる.しかし,その実態に関する研究は十分になされていない.看護基礎教育の現状を明らかにすることは,妊孕性支援への取り組みを推進するための一助となると考えた.そこで,本研究は,看護系大学生の女性がんサバイバーの妊孕性支援に関しての思いを明らかにし,看護系大学生の思いから看護基礎教育における妊孕性支援に関する教育のあり方を考察することを目的とする.
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