Japanese
English
資料
がん患者・家族の「病いの軌跡の枠組み」に関する文献検討
The Literature Review on the Illness Trajectory Framework for Cancer Patients and Their Families
田口 良子
1
,
八巻 知香子
2
,
高山 智子
2
Ryoko Taguchi
1
,
Chikako Yamaki
2
,
Tomoko Takayama
2
1鎌倉女子大学家政学部
2国立がん研究センターがん対策研究所
1Kamakura Women's University
キーワード:
病いの経験
,
病いの軌跡
,
慢性の病いの軌跡の枠組み
,
がん
,
illness experience
,
illness trajectory
,
chronic illness trajectory framework
,
cancer
Keyword:
病いの経験
,
病いの軌跡
,
慢性の病いの軌跡の枠組み
,
がん
,
illness experience
,
illness trajectory
,
chronic illness trajectory framework
,
cancer
pp.112-120
発行日 2023年12月31日
Published Date 2023/12/31
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
Ⅰ.緒言
がんは現在,日本人の死因として最も多い慢性疾患である1).医療が進展するにつれ,治療の場は病院に限定されず,治療を受けつつ家庭での生活を継続することが可能となり,近年では治療と就労の両立のための環境整備も進められている.がん患者・家族に対しても,医療者の視点で観察可能な事象をとらえ管理するだけでは不十分であり,患者・家族の主観的な経験に基づく当事者の視点からの問題把握に基づいた支援がますます重要となっている.
また近年,患者・家族の生活の質,医療の質の向上のため,当事者である患者・家族の関わりや参加に基づく患者向け情報や臨床の診療ガイドラインの作成等の動きも始まっているが2),その方法は十分に検討されていない3).患者・家族の意見を実践に反映させるためには,患者・家族の医療に関する価値観や見方・選好,病いの経験に関する情報・データを入手し,このなかから情報提供として有用な情報を取り出すために整理をする過程が必要となる.
Copyright © 2023, Japanese Society of Cancer Nursing All rights reserved.