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資料
がん患者と家族の療養生活とCancer Help Net(CHN)活動
Cancer Patients and Their Families and Activities of the Cancer Help Net(CHN)
飯野 矢住代
1
,
佐藤 祐佳
1
,
林田 繁
2
,
河合 千恵子
3
Yasuyo Iino
1
,
Yuka Sato
1
,
Shigeru Hayashida
2
,
Chieko Kawai
3
1久留米大学医学部看護学科
2医療法人 松風海 内藤病院
3元久留米大学医学部看護学科
1Kurume University School of Nursing
2Shou fu kai Naito Hospital
3ex-Kurume University School of Nursing
pp.26-32
発行日 2006年7月25日
Published Date 2006/7/25
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
Ⅰ.はじめに
欧米では,がん患者のためのグループアプローチ研究は1970年代以来,急速に発展してきた1).グループアプローチを行うことにより,免疫の活性化につながることも解明されつつあり,延命効果についても報告されている2)3).一方,わが国におけるグループアプローチ研究は欧米に比べて遅れており,実践についてはいくつか行われているが,研究としてはわずかである4)〜9).
われわれは平成13年に,がん患者と家族に対し,Cancer Help Net(CHN)という継続的ボランティアサポートグループを発足し,地域の人々へのがん予防およびがん患者とその家族へのサポートを行っている10)11).活動内容は,がん患者と家族へのがんについての学習会と話し合いの機会(月2回)を設けること,地域の人々へのがん予防の啓蒙活動である.また,CHN活動を支援するボランティアのための研究会(月1回)をさまざまな視点から実施している.今後は,がん患者と家族のみならずグリーフケアも計画し,がん患者と家族・遺族それぞれのニーズに合わせた運営ができることを目指している.これらの活動を進める中で,今回は,がん患者と家族のがんについての学習会と話し合いにおける質問とその回答,自由に語られたことから,がん患者と家族が療養生活上体験した内容を通して,何が求められているのかを明らかにし,必要な援助とCHNのあり方を検討することである.
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