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資料
婦人科がん術後患者のリンパ浮腫予防─セルフケア促進に向けたパンフレット(試案)作成と患者指導のあり方
Prevention of Lymphedema in Postoperative Patients with Gynecologic Cancer : Development and Evaluation of an Educational Selfcare Pamphlet
梶原 真由美
1
,
飯野 矢住代
2
Mayumi Kajiwara
1
,
Yasuyo Iino
2
1公立八女総合病院
2久留米大学医学部看護学科
1Yame General Hospital
キーワード:
婦人科がん
,
リンパ浮腫予防
,
セルフケア
,
gynecologic cancer
,
prevention of lymphedema
,
self-care
Keyword:
婦人科がん
,
リンパ浮腫予防
,
セルフケア
,
gynecologic cancer
,
prevention of lymphedema
,
self-care
pp.67-72
発行日 2013年5月25日
Published Date 2013/5/25
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
Ⅰ.はじめに
リンパ浮腫は,がんの手術や放射線治療などに続発する後遺症,またはがんの進行によって生じる症状の1つであり,全がん治療者の25〜30%に発症すると推計され,現在,100,000人以上の患者がリンパ浮腫を有する1).手術や放射線治療後の発症時期は平均13カ月であり,早い人では3カ月,遅い人では治療後30年以上経過してから発症したという報告がある1).リンパ浮腫は,いったん発症すると完治は難しいが,早期に発見し適切な処置を行えば,良好な状態に保つことが可能である.しかし,進行すると難治性となり患者の日常生活に影響を及ぼす2)ため,がん患者への標準化したリンパ浮腫予防の患者指導が必要である.
また,在院日数の短縮,外来化学療法の実施が増加する3)現在,在宅での患者の生活に合わせた指導の充実と,患者自身が日常生活を見直し予防的なセルフケアを実践し続けることも重要である.
そこで本研究では,婦人科がん術後患者を対象に,リンパ浮腫予防のためのセルフケア促進に向けたパンフレット(以下パンフレット)(試案)を作成し患者指導を行い,パンフレットの修正と患者指導のあり方について検討することを目的とした.
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