レポート
韓国におけるリウマチ患者のためのSelf Help Program
小野 美喜
1
1大分県立看護科学大学成人老人看護学研究室
pp.843-847
発行日 2001年9月1日
Published Date 2001/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906052
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はじめに
日本には約7万人の患者がいるとされているRA(慢性関節リウマチ)は原因不明の進行性の疾患であり,痛みや関節の拘縮,変形が特徴的な症状である.好発年齢が20歳から40歳と比較的若年層であり,徐々に進行していき,加齢に伴ってADLは制限されてくる.そのため患者は生涯治療を必要とし,リハビリテーションを通して障害を最小限に抑えながらの生活となる.また,痛みや全身倦怠感など自分にしか知覚できない症状であるため,社会生活上のストレスは多く,患者による疾患の自己コントロールはとても重要である.
したがって,患者自らが疾患をコントロールし,疾患と共存する支援をしていくことが看護の重要な役割となる.具体的には,痛みや拘縮,ストレスに対処していく自らの育成が看護者の担うリハビリテーションである.
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