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第24回日本看護科学学会学術集会 シンポジウムⅠ
エビデンスとなる看護研究とは
What Research are Produce Evidence for Nursing?
高田 早苗
1
,
筒井 真優美
2
,
数間 恵子
3
,
堀内 成子
4
,
正木 治恵
5
,
野口 裕二
6
1神戸市看護大学
2日本赤十字看護大学
3東京大学大学院医学系研究科 成人看護学/ターミナルケア看護学分野
4聖路加看護大学
5千葉大学看護学部
6東京学芸大学
pp.113-121
発行日 2005年6月20日
Published Date 2005/6/20
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- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
看護実践の場で根拠がさかんに求められるようになったのは,1980年代頃であろうか.看護過程の展開が強調され,看護の科学的基盤の重要性が認識された.しかし,その「科学的根拠」の意味をわかって用いていたのかとなると,甚だ疑問であった.EBNという新しい潮流のなかで,改めてこのことが問われてくる.本シンポジウムは,エビデンスを生み出す作業に携わる研究者の立場から,この課題にこたえようとするものであったが,看護実践そのものと深く関わる議論へと発展した.
数間氏は,看護判断(実態を明らかにする)と看護援助(アウトカムを示す)の2つの看護実践段階に役立つエビデンスを確認したうえで,論理構成の的確さ,デザインや測定用具など方法論上の約束事,結果を導く過程の明確性等をわかりやすく概括した.その中で,EBMとの違いの吟味,すなわち看護として意味あるもの,その内容や優先性の検討の重要性を示した.
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