日本看護診断学会・第28回学術大会報告 【特別講演】
専門家間の共有意思決定(IP-SDM)における医療情報の活用と看護職の役割
宇都 由美子
1
Yumiko Uto
1
1鹿児島大学病院医療情報部
1Kagoshima University Hospital Department of Medical Informatics
キーワード:
IP-SDM
,
チーム医療
,
情報共有
,
電子カルテ
,
Society 5.0
Keyword:
IP-SDM
,
チーム医療
,
情報共有
,
電子カルテ
,
Society 5.0
pp.16-23
発行日 2023年3月15日
Published Date 2023/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004200067
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インフォームド・コンセントの進化版として,「共有意思決定」(Shared Decision Making:SDM)が重視されるようになった.医療提供者と患者関係において,お互いは対等なパートナーであり,どちらかが優位ということはなく,決められた方針に従った結果についての責任は,医師と患者の双方が担うことになる.一方,医療の高度化,多様化によりチーム医療が推進され,医師,看護師,ソーシャルワーカー,その他の医療提供者を含む専門家間医療チームによって提供されるようになった.このような状況において,患者の健康管理に関する決定は,同時または連続的にかかわらず,複数の専門家と共有される.医療ICTが進む中で,専門家間の共有意思決定(Interprofessional Shared Decision Making:IP-SDM)について,電子カルテシステムの現状と課題,さらに医療や看護のDX(digital transformation),Society 5.0などについて報告する.
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