Japanese
English
特集 精神科臨床における共同意思決定(SDM)
意思決定支援ツールdecision aidを活用した共同意思決定(SDM)
Shared Decision Making through the Implementation of Patient Decision Aids
青木 裕見
1
Yumi Aoki
1
1聖路加国際大学大学院看護学研究科
1Graduate School of Nursing, St. Luke's International University, Tokyo, Japan
キーワード:
共同意思決定
,
shared decision making
,
SDM
,
デシジョンエイド
,
decision aid
,
意思決定支援
,
decision support
,
チーム医療
,
patient care team
Keyword:
共同意思決定
,
shared decision making
,
SDM
,
デシジョンエイド
,
decision aid
,
意思決定支援
,
decision support
,
チーム医療
,
patient care team
pp.1369-1377
発行日 2020年10月15日
Published Date 2020/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206200
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抄録 精神疾患を対象とした共同意思決定(shared decision making:SDM)は,当事者-治療者関係を基盤とした対話のプロセスで,さまざまなステークホルダーも参加しながら展開される。そこでは,情報を平易な言葉や図・表などを用いて共有する情報の視覚化が鍵となる。そのプロセスに伴走する意思決定支援は,疾患受容の困難や決定上の藤といった情緒的なニーズへの支援も含む。近年,ツールを用いた支援が盛んで,その1つにdecision aid(DA)の活用がある。筆者らは気分障害の治療導入時に,DAを使ったSDM7日間プログラムを多職種で実践してきた。現在,対象疾患を広げ,治療の導入時に加え,回復期の治療方針の再検討においてもDAを用いたSDMの導入を進めている。また,DAを使ったSDMの講習プログラムのパイロット試験を終えたところであり,今後はCOVID-19感染予防の観点からe-learningの開発も検討している。
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