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日本看護診断学会・第28回学術大会報告 【教育講演・1】
電子カルテにおける看護の可視化—標準看護言語とガイド付き臨床推論が患者アウトカムを改善する—
Making Nursing Visible in Electronic Health Records: Contributions of ACENDIO, the Association for Common European Nursing Diagnoses, Interventions and Outcomes
Maria Müller-Staub
1
,
小野 聡子
Maria Müller-Staub
1
1Pflege PBS (Switzerland)
1Pflege PBS (Switzerland)
キーワード:
アドバンス看護過程
,
ガイド付き臨床推論
,
GCR
,
標準看護言語
,
SNL
Keyword:
アドバンス看護過程
,
ガイド付き臨床推論
,
GCR
,
標準看護言語
,
SNL
pp.24-28
発行日 2023年3月15日
Published Date 2023/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004200068
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欧州共通看護診断・介入・成果学会(ACENDIO)は,質の高い看護を実現するために,標準看護言語(Standardized Nursing Languages:SNL)の普及を目指している.NANDA-I,NIC,NOC(NNN)が最もよく研究されているSNLであることは知られているが,これらを電子カルテに導入するだけでは十分ではない.看護師が正確な看護診断を行い,エビデンスに基づいた効果的な介入方法を選択し,患者の良いアウトカムを達成するためには,これらの分類をアドバンス看護過程に適用していく必要がある.
そこで,ガイド付き臨床推論(Guided Clinical Reasoning:GCR)というメソッドを開発し,実験的混合研究に適用した.GCRセッション後,看護師は看護診断に関する知識が有意に高くなり,SNLに対する態度も良くなった.また,看護師はより正確な看護診断を述べ,より効果的な看護介入を行い,看護感受性の高い患者の転帰を有意に向上させることが示された.
結論として,GCRは,看護師がアドバンス看護過程の中でSNLを活用することを支援し,より良い患者アウトカムにつながる.
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