Japanese
English
日本看護診断学会・第28回学術大会報告 【会長講演】
パーソンセンタードケアに活かす看護実践と用語
Nursing Practice and Terminologies Used in Person-Centered Care
伊東 美佐江
1
Misae Ito
1
1山口大学大学院医学系研究科
1Yamaguchi University, Graduate School of Medicine
キーワード:
パーソンセンタードケア
,
共有意思決定支援
,
SDM
,
多職種協働
Keyword:
パーソンセンタードケア
,
共有意思決定支援
,
SDM
,
多職種協働
pp.10-15
発行日 2023年3月15日
Published Date 2023/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004200066
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
わが国での住まい,医療,介護,予防,生活支援への切れ目ない支援に向けて,看護職は,患者にとってニードは何か,何が健康課題であるのか,患者と家族の強みは何か,観察可能な事実と看護職の認識から手がかりを得て,判断している.そして,介入を行い,その課題を解決し評価している.そのプロセスはダイナミックに繰り返される.私たちはことば,用語で表すことによって,共通してその状況を理解している.
多様な健康課題に対するケアシステムのなかで,多職種が関わり,その連携の中心は,患者/クライエント/利用者/住民とその家族であり,パーソンセンタードケアの基盤である.特に身近な存在として,医療をはじめ患者の価値観や生活の視点をも持つ専門職である看護職は,患者と家族の全体像を見据えた支援に重要な役割を担う.患者の価値や信念に基づいたパーソンセンタードケアを実現するための根底を振り返る.
Copyright © 2023, Japan Society of Nursing Diagnosis. All rights reserved.