特集 医療統計の再構築に向けて
【事例】電子カルテの経営への利用
医療情報の活用と経営支援
岩渕 勝好
1
,
平川 秀紀
2
1山形市立病院済生館 呼吸器内科
2山形市立病院済生館
キーワード:
電子カルテ
,
医療情報
,
原価計算
,
診療材料管理
,
診療プロセス評価
Keyword:
電子カルテ
,
医療情報
,
原価計算
,
診療材料管理
,
診療プロセス評価
pp.118-121
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101380
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診療報酬の圧縮により,病院経営を取り巻く外部環境は悪化の一途をたどっている.そのため,病院の内部環境を適切に把握する必要があり,その方法として診療材料管理と原価計算が挙げられる.かつては,両者とも専門部署が時間をかけてknow howとして集積し,理解も訓練を受けたもの以外困難であった.しかし,電子カルテを中心とした医療情報システムの利用により,データの取得,解析が以前より容易にできるようになっており,管理職層における病院活動の効率性,問題点の評価に耐えるようになってきている.
本稿では,電子カルテシステム(医療情報システム)からの診療材料管理,原価計算の実施とDPCとの関連について論じる.また,リスク対策としての診療プロセス評価の例を提示する.
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