疾患・病態別のポイントがわかる! 栄養指導オールガイド
【栄養指導に関する最新TOPICS】9 認知症を有する患者への栄養指導
佐藤 三奈子
1
Minako Sato
1
1かわさき記念病院栄養科
キーワード:
食行動異常
,
残存機能保持
,
パーソンセンタードケア
Keyword:
食行動異常
,
残存機能保持
,
パーソンセンタードケア
pp.947-950
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.32118/cn144060947
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
認知症とは
「認知症を有する」と一言でいっても,認知症のタイプによって呈する認知機能障害はさまざまである(表)1).さらにはその中核症状から影響した行動・心理症状(behavioral and psychological symptoms of dementia:BPSD)は異なり,個人差やタイプも混合型等が合わさり複雑化している.さらに栄養に関連したものとして,アルコール依存症やビタミンB1欠乏症(Wernicke-Korsakoff症候群),ビタミンB12欠乏症,ビタミンD欠乏症,葉酸欠乏症,ナイアシン欠乏症(ペラグラ)などにより認知症様症状をきたしている疾患もある.
栄養指導を行う管理栄養士はこれらの背景を理解し,認知症が要因となって食事療養を自己で継続できなくなっている障害やリスクを把握したうえで指導に臨むことが大切である.
Copyright © 2024 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.