【用語検討委員会報告】
看護診断用語の洗練に関する検討—13の診断名の調査結果報告
佐々木 真紀子
1
,
曽田 陽子
1
,
柏木 公一
1
,
上鶴 重美
1
,
小平 京子
1
,
本田 育美
1
Makiko Sasaki
1
,
Yoko Sota
1
,
Kimikazu Kashiwagi
1
,
Shigemi Kamitsuru
1
,
Kyoko Kodaira
1
,
Ikumi Honda
1
1看護診断用語検討委員会(2010〜2012年度)
pp.52-60
発行日 2015年3月15日
Published Date 2015/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004200007
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はじめに
看護診断用語は,日本の看護の臨床現場でも多く使用されている.しかし,本委員会のホームページに設置している看護診断に対するパブリックコメントや学術大会の交流集会においては,日本語に翻訳された診断名や評価指標などの「表現がわかりにくい」「適切ではない」などの意見も多く寄せられていた.本委員会では,訳語が日本語としてわかりやすく,かつ看護師の臨床推論の結果を適切に説明する表現であることを目指して,日本語訳の見直し作業を行ってきた.
2011年秋には,“NANDA International Nursing Diagnoses: Definition and Classification 2012-2014”が発行され(Herdman, 2012/2012),その翻訳に本委員会委員もワーキングメンバーとして参加する機会を得たことから,改訂版には検討結果の一部を反映させた.改訂にあたり,ワーキンググループで検討した翻訳の基本的ルールおよび日本語訳を変更した15の診断名についてはすでに紹介している(看護診断用語検討委員会/翻訳ワーキンググループ, 2012) .しかし,診断の名称見直しの対象となった看護診断のうち,専門の学問分野などからさらなる意見収集を行い洗練する必要があると判断した13の診断名は改訂を見送った.
そこで,これら13の看護診断について,今後の翻訳の参考にすることを目的に調査を行ったので,その結果を報告する.
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