日本看護診断学会第20回学術大会報告 看護診断を軸とした教育・実践・研究の展望
【会長講演】
看護診断を軸とした看護基礎教育
小平 京子
1
Kyoko Kodaira
1
1関西看護医療大学看護学部看護学科
1Kansai University of Nursing and Health Sciences
キーワード:
看護診断
,
看護基礎教育
,
カリキュラム
Keyword:
看護診断
,
看護基礎教育
,
カリキュラム
pp.27-32
発行日 2015年3月15日
Published Date 2015/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004200003
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看護診断は,看護実践を科学的に行うための思考プロセスである看護過程の構成要素の重要な1つであり,適切な看護を実践するうえでの根拠となることから,看護基礎教育においても中核となるものであるといえる.したがって,看護診断を軸とした看護基礎教育カリキュラムを構築することで,看護ケアに関する知識や判断を根拠に,看護が実践できる人材の育成が可能になると考えた.本学は,平成22年からカリキュラム委員会で看護診断を軸としたカリキュラムを検討・構築し,平成23年4月から運用を開始した.ここでは,その構造と内容および運用方法を概説した.さらに,運用4年目を迎え,構築時には見えなかったさまざまな課題と評価が明らかになった.これらをもとに,平成27年度運用開始に向けた新たなカリキュラムの構築も始めている.このような効果的なカリキュラムの構築には,教職員の一致した取り組みと理解が必要である.
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