Japanese
English
【資料】
和文献の検討に基づいたわが国の看護診断研究の動向と課題
Trends and Issues of Nursing Diagnosis Study in Japan based on Japanese Literature
曽田 陽子
1
,
佐藤 美紀
1
,
山口 直己
2
Yoko Sota
1
,
Miki Sato
1
,
Naomi Yamaguchi
2
1愛知県立大学看護学部
2豊橋創造大学
1Aichi Prefectural University, School of Nursing & Health
2Toyohashi Sozo University
キーワード:
看護診断
,
看護診断研究
,
文献検討
Keyword:
看護診断
,
看護診断研究
,
文献検討
pp.14-26
発行日 2015年3月15日
Published Date 2015/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004200002
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「看護診断」をキーワードとして和文の研究論文を抽出し,わが国の看護診断研究の動向と看護診断研究の課題を検討した.研究は1992年から1994年に急増し,その後,毎年60件前後で推移していた.しかし原著論文レベルに絞ると,年間5件前後と少なく,看護診断研究の活性化が課題となった.分析対象とした90論文中,臨床における看護診断研究では,看護記録から診断名,診断指標,関連・危険因子を抽出する研究が多くみられた.看護基礎教育における看護診断研究では,教育方法の検討を目的とする研究が多くみられた.また,Lunneyらが提唱する研究のタイプでは「発生調査」に該当する研究が多くみられた.今後は,臨床においては「発生調査」の精度向上にも寄与できる看護診断の正確性,内容妥当性検証の研究が必要であり,看護基礎教育においては看護診断教育方法の研究が必要であると考えられた.さらに看護診断研究者の育成の必要性も示唆された.
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