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日本看護診断学会第1回学術大会報告 看護診断の発達と課題
【教育講演】
1.看護診断の教育―看護基礎教育を中心に
Education of Nursing Diagnosis: Focusing on the Basic Nursing Education
江本 愛子
1
Aiko Emoto
1
1三育学院短期大学
1San-iku Gakuin College
pp.50-57
発行日 1996年3月15日
Published Date 1996/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100391
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はじめに
昨日のすばらしいご講演の中で,Lunny先生はナースの診断能力が高まるためにはもちろん臨床の場でのスタッフ教育が大切であるが,その土台作りを基礎教育のなるべく早い時期から始めなければならないと言われた.私が所属する短期大学では,看護診断を取り入れてから6年経過している.本日は昨日のご講演を確認しながら,どのようなことを中心に,どのような方法で看護診断と取り組んでいるかを述べたいと思う.
ある教員が,まだ本格的な実習に出ていない2年生のある学生から「先生,改めて伺いますが,看護診断を何のために勉強するのですか」と質問されたということを私は聞いたことがある.そのことから,学生には看護診断を学ぶ意義を繰り返し考えさせることが大切だと改めて考えさせられた.そういうわけで本日もまず,専門職の教育に診断を取り入れる理由から考えたい.
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