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日本看護診断学会第1回学術大会報告 看護診断の発達と課題
【教育講演】
2.看護診断の妥当性研究の一例―Diagnostic Content Validation Modelを用いた研究過程を中心に
Study on Validity of Nursing Diagnosis: A Process of Study with Diagnostic Content Validation Model
大谷 英子
1
Eiko Otani
1
1大阪大学医学部保健学科
1A School of Allied Health Science, Faculty of Medicine, Osaka University
pp.58-65
発行日 1996年3月15日
Published Date 1996/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100392
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近年,日本においても看護診断カテゴリーを臨床で活用している病院も増えてきた.看護診断カテゴリーの活用は,従来のアセスメント過程に科学的根拠をもたらし,患者の症状や関連因子を見極めることから,問題が焦点づけられ,根拠に基づき看護介入を行えるという利点がある.その一方,看護診断を用いることにより“当てはめ”に陥るのではないかという危惧もよく聞かれる.
このような問題の原因には,看護診断カテゴリーの不十分な理解や,アセスメントを十分行わずにネーミングをするなど,私たち自身の問題が挙げられよう.しかし,それだけではなく看護診断カテゴリーが臨床に合っていないという問題も内在している.この看護診断カテゴリーは,北米看護診断協会が中心となって開発・研究してきたため北米の英語や文化に影響を受けており,日本の状況にそぐわず,違和感を感じる部分も多いのが現状だろう.
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