特集 日本看護診断研究会・第2回学術集会報告
教育講演
3.看護基礎教育と看護診断
江本 愛子
1
1三育学院短期大学
pp.126-130
発行日 1993年2月28日
Published Date 1993/2/28
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900121
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日頃私たちは身近に“何かおかしい”ことに気づくと,その対応に迫られながらも“これは一体何だろう,なぜだろう”と考えないだろうか。一般に問題への気づきや疑問のもち方によって対応の良し悪しが決まる。大ざっぱに言って問題解決とは「問題を知る過程」と「問題を解決する過程」から成り立っている。これを看護では看護過程と呼び,その中で専門知識に照らして問題を詳しく知る過程が診断過程なのてある。看護過程は適切な看護を行なうための方法論であって看護の対象となる人の必要に合ったケアが見えてくるために診断をするのである。そのためにどのような思考の仕方をしたらよいのかを学ぶのが看護診断の学習なのだと考えている。
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