日本看護診断学会第18回学術大会報告 介入の入口(エントランス)は看護診断
【教育講演】
1.看護診断のつくり方―文献検討と概念分析
中木 高夫
1
Takao Nakaki
1
1天理よろづ相談所学園天理医療大学医療学部看護学科共通基盤看護学
1Department of Nursing Science, Faculty of Health Care, Tenri Health Care University
pp.40-44
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100370
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Ⅰ.看護診断が重要な理由
2009年の学術大会の招聘講演のために来日されたHesook Suzie Kim博士(米国ロードアイランド大学名誉教授)は,その講演のなかで以下のように述べている.
「看護師が看護アセスメントの結果として看護診断を示すことにより,看護アセスメントは“知識に基づく意図的な”プロセスとなる.看護師にはきわめて注意深い思考が求められ,確実な知識に基づく姿勢が必要となる.それゆえ,看護実践はいっそう体系化される」.看護が看護学という学問に裏打ちされた科学的に正当な存在であることを強調している.
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