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【研究報告】
看護支援システムを使用する看護師の看護診断正確性と臨床看護経験年数,自律性,直観力,クリティカルシンキング能力の関係
Relation between the Accuracy of Nursing Diagnosis and Clinical Experience Years, Autonomy Capability, Intuition Capability, Critical Thinking Capability among Nurses Using Nursing Support Systems
林 みよ子
1
,
黒田 裕子
1
,
山田 紋子
1
Miyoko Hayashi
1
,
Yuko Kuroda
1
,
Ayako Yamada
1
1北里大学看護学部
1School of Nursing, Kitasato University
キーワード:
看護支援システム
,
看護診断正確性
,
臨床経験年数
,
自律性
,
直観力
,
クリティカルシンキング能力
Keyword:
看護支援システム
,
看護診断正確性
,
臨床経験年数
,
自律性
,
直観力
,
クリティカルシンキング能力
pp.14-23
発行日 2012年3月15日
Published Date 2012/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100347
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本研究の目的は,看護支援システムを使用する看護師の看護診断正確性と臨床看護経験年数,自律性,直観力,クリティカルシンキング(CT)能力の関係を明らかにすることである.臨床看護経験年数3年以上の看護師を対象として,デモグラフィックデータと「自律性」「直観力」「CT能力」「看護診断正確性」の既存尺度で構成される89項目の質問紙を用いてデータ収集を行った.要因間の関係は,Spearman順位相関係数を用いて分析した.対象者は102名で,平均年齢34歳,平均看護支援システム利用年数は5年であった.分析の結果,看護診断正確性は,臨床看護経験年数,自律性,直観力,CT能力のいずれの要因とも有意な関係になかった.看護診断正確性は,看護師の個人要因ではなく,看護診断への関心度や知識度,看護実践の看護診断の活用度に影響を受けるのではないかと推測された.今後は,これらの要因の看護診断正確性への影響を検証するとともに,看護診断正確性の向上に向けた看護診断に関する教育を実施する必要があると考えられた.
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