Japanese
English
報告
関節可動域の目測精度における理学療法士の臨床経験年数による比較
Comparison of the accuracy of visually measured range of motion by years of clinical experience of physical therapists
仲山 勉
1
,
池田 拓未
2
,
古川 勉寛
3
,
平澤 直之
4
Tsutomu NAKAYAMA
1
,
Takumi IKEDA
2
,
Katsuhiro FURUKAWA
3
,
Naoyuki HIRASAWA
4
1北水会記念病院リハビリテーション科
2さとう整形外科クリニックリハビリテーション科
3医療創生大学健康医療科学部
4北水会記念病院整形外科
キーワード:
関節可動域
,
目測
,
臨床経験年数
Keyword:
関節可動域
,
目測
,
臨床経験年数
pp.1243-1248
発行日 2023年10月15日
Published Date 2023/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203225
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要旨 【目的】本研究は,関節可動域(range of motion:ROM)の目測精度について,臨床経験年数別での違いを明らかにすることを目的とした.【方法】静止画(スティックピクチャ,背臥位での膝関節軽度・深屈曲位)と動画(歩行,しゃがみ込み動作)素材を用いて股関節屈曲角度,膝関節屈曲角度,足関節背屈角度の目測値を測定した後,ROM実測値との誤差を臨床経験年数別(1〜5年を新人群,6〜12年を中堅群)で比較した.【結果】静止画(姿勢)と歩行に対するROMの絶対値誤差は,すべての関節で両群間に有意差を認めない結果であった.一方,「しゃがみ込み動作」素材に対するROMの絶対値誤差は,股関節屈曲角度と膝関節屈曲角度において,新人群と比較して中堅群が有意に目測精度の高い結果であった.【結論】時間的・空間的要素から多角的評価視点が必要とされるしゃがみ込み動作では,ROMの目測精度に臨床経験が影響を及ぼす可能性が考えられた.
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