今月の主題 臨床検査情報処理の将来
話題
電子カルテシステムの新時代における臨床検査システム
蟻川 典佳
1
,
峯島 英光
1
Noriyoshi ARIKAWA
1
,
Hidemitsu MINESHIMA
1
1富士通(株)医療システム部
キーワード:
臨床検査システム
,
電子カルテシステム
Keyword:
臨床検査システム
,
電子カルテシステム
pp.667-669
発行日 1998年6月15日
Published Date 1998/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903756
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1.はじめに
コンピュータを活用した検査部門の情報システムの歴史は25年以上に及ぶ(表1).第1世代は,単なる転記作業の軽減から始まった.第2世代は,システム化分野の拡大を推進した.第3世代は,オーダリングシステムを核とした病院情報システムへの対応を推進した.第4世代は,搬送装置などを導入して検査業務の合理化を図った.われわれは,コンピュータ,分析装置などハードウェアの能力アップやソフトウェア技術の進歩に支えられ,検査業務の効率化や患者サービスの向上を支援してきた.そして今,先進的病院では,病院情報システムの究極といわれる電子カルテシステムの導入検討が始められ,臨床検査システムも環境の整備を迫られている.本稿では,これから臨床検査システムに携わるかたを対象に,電子カルテシステム時代における臨床検査システムの技術情報について述べる.
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