日本看護診断学会第11回学術大会報告 定着させようNANDA看護診断
【ワークショップ】
2.IT化に備えよう!―基礎から身につくNANDA看護診断
佐藤 栄子
1
,
倉田 亮子
1
,
広瀬 会理
2
,
三輪 美紀
2
Eiko Sato
1
,
Ryoko Kurata
1
,
Eri Hirose
2
,
Miki Miwa
2
1藤田保健衛生大学
2愛知県立看護大学
1Fujita Health University
2Aichi Prefectural College of Nursing & Health
pp.136-137
発行日 2006年3月15日
Published Date 2006/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100229
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Ⅰ.電子化の流れと看護診断
平成13年に厚生労働省保健医療情報システム検討会(保健医療分野の情報化に向けてのグランドデザイン・最終宣言)が,電子カルテ普及目標として「平成16年までに全国の二次医療圏ごとに少なくとも一施設,平成18年までに400床以上の病院・全診療所の6割以上」と提言したことを受けて,全国の医療施設では電子カルテ導入に取り組んでいる.日本看護診断学会用語検討委員会1)の調査(平成16年)によれば,この厚生労働省の提言どおりに電子カルテ化が推進されると,平成20年までには90の施設が看護部門での電子化を行うことになると報告されている.電子カルテ導入は,医療規模を問わず,全国の医療施設においてもはや避けられない緊急の課題である.
1施設の電子情報システムの中に看護診断システムを組み入れるために,看護師集団に求められることは,電子化の基本知識以上に「看護診断」の基本を知ることである.今回のワークショップでは,電子カルテ導入に向けて,ますます重要性を増している看護診断の基本について,講義と演習を交えて紹介したい.
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