Japanese
English
【実践報告】
糖尿病患者と患者教育についての学生の理解―学生が主催する糖尿病教室からの学び
Understanding of Students about Diabetic Patients and Patient Education: Learning from Diabetes Classroom Organized by Students
生田 美智子
1
,
佐藤 栄子
2
,
三輪 美紀
1
,
広瀬 会里
1
Michiko Ikuta
1
,
Eiko Sato
2
,
Miki Miwa
1
,
Eri Hirose
1
1愛知県立看護大学
2藤田保健衛生大学
1Aichi Prefectural College of Nursing & Health
2Fujita Health University
キーワード:
学生
,
糖尿病教室
,
糖尿病患者
,
患者教育
,
対象理解
Keyword:
学生
,
糖尿病教室
,
糖尿病患者
,
患者教育
,
対象理解
pp.159-166
発行日 2006年9月15日
Published Date 2006/9/15
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糖尿病患者の対象理解と患者教育について,学生への教育の方向性を検討するために,実習で学生主催糖尿病教室を実施した学生の,糖尿病患者と患者教育についての学びの内容を明らかにすることを目的にフォーカスグループを行った.対象は実習3グループの学生21名である.その結果,学生は患者の背景から糖尿病発症の原因を理解し,症状や治療がもたらす影響を患者の生活習慣や価値観の関係からとらえ,対象理解のためには患者が話しやすい雰囲気をつくり,気持ちや考え方を聞くことの大切さを学んでいた.患者教育では,学生は患者とともに生活を振り返り,具体的な方法を考えて提案するという看護師の役割や,患者自身が考え患者間で話し合う機会をつくる必要性を学んでいた.また,学生は患者個人と患者集団との関係について,個別教育の結果を集団教育に取り入れ,逆に集団教育の結果を個別教育に取り入れることができれば,どちらの教育も患者教育に有用であるととらえており,患者教育に必要な患者理解と指導方法における重要な視点をおおむね学習できていると考えられた.
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